市民ランナーのカリスマ、大迫傑、初の著書。
MGCの前に、オリンピックの前に必読の書。
大迫傑は、悩みはすべて走ることで解決してきたと言う。
走っている間は、自分自身とじっくりと向き合え、答えを見つけられるのだと。
「僕が走ってきた中で見つけたこと、出会ったこと、
現在の僕を形作っているものについて振り返ってみた」のが本書の内容。
大迫傑の、強さも弱さもすべてがさらけだされ、
そこにこの本を出すことの覚悟、これから挑むことへの覚悟を感じる。
彼が教えてくれるのは、走ることの辛さと喜び。そしてそれを経験して学ぶ”生き方”。
マラソン日本記録保持者の葛藤から生まれた思考法が1冊に詰まっている。
〈目次〉
・自分の道を選ぶこと。
・マラソンを走るということ。
・どんな結果も受け止めること。
・環境が変わっても生き残る力を持つこと。
・「今」を積み重ねること。
・意志を持ち続けること。
・ライバルをリスペクトすること。
・不安をコントロールすること。
・言い訳をしないこと。
・目標を立てること。
通常のマラソン本とは違います。
具体的な練習方法やフォームのことは、書かれていません。
マラソンに対する思考力が
大迫選手の強さの源になっているのが分かります。
メンタルの強さ、ストイックさ‥。
自分自身をどうコントロールしていくか。
できる理由だけを見つけて、今やれることだけをやり切る。
その考え方は市民ランナーにも非常に参考になります。
行き詰まったとき、心を突き動かしてくれる本です。
ヒントを見つけてください。あなたも変われます。
ちなみに、レース前の大迫家の食事は以下の通り。
▼レース前日 うなぎ。(米国では冷凍のものをスーパーで仕入れる)
▼レース当日 大迫家直伝ポトフとオムレツ。
▼レース前の補食 カステラ。(トラックでもマラソンでも必ずカステラ)
▼水分補給 コンディショニング飲料として「健康ミネラル麦茶」。試合前だけでなく日常的に補給。遠征先でもパウダー状のものを利用。