「火星に住むつもりかい?」井坂幸太郎 この状況で生き抜くか、もしくは火星にでも行け

読書感想

密告、連行、苛烈な取り調べ。

暴走する公権力、逃げ場のない世界。

しかし、我々はこの社会で生きていくしかない。

孤独なヒーローに希望を託して――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中世の魔女狩りのように、日本にも「平和警察」という組織が作られ、

罪もない人を危険人物に仕立て上げるようになる。

そして、捕らえ処刑する。

 

それは住民からの密告。

そうなると、当然お互いに疑心暗鬼になる。

噂話や、良かれと思った行為が命取りになる。

挙句の果て、「平和警察」に捕らえられ処刑される。

 

そんな時に「平和警察」と戦うヒーロー登場。

 

平和警察と一般庶民、どちらが正義か?

物事を一方向からしか見ない世の中は危険きわまりない。

そんな世にはなってほしくない。

 

ラスト…そうきたか。

やっぱり「平和警察」なんて無理があるよね。

密告なんて良いわけない。

 

そんな「平和警察」の中にもまっとうな人間がいたという皮肉も面白かった。

 

正義とはなんぞや?

こんなふうに個人の考えや行動が規制される世の中にならないことを願う!